カブト・クワガタの値段(1980年、1997年)、スズムシの値段(1928年)
昔のカブト・クワガタの値段を探してみましたのでご紹介します。
- 2016年のカブト・クワガタの値段
- 1997年のカブト・クワガタの値段
- 1980年のカブト・クワガタの値段
- (番外編)昭和3年のスズムシの値段
2016年のカブト・クワガタの値段
まずは現在について。昨シーズンの2016年に私が見た価格、そして今オンラインで見られる値段を参考にすると以下のような価格帯だと言えそうです。
コクワガタ:一匹300円
ノコギリクワガタ:一匹400円
カブトムシ:ノコギリクワガタと似たような値段かと思います
オオクワガタ:サイズや産地によって値段が変わりますが、60mmぐらいのオスで産地にこだわらなければ、オス・メスのペアで3000-4000円で購入できるようです(楽天、国産オオクワガタ生体)。
1997年のカブト・クワガタの値段
たまたま持っていた当時のホームセンターの広告に、カブト、クワガタの値段がありました。一部を抜粋します。
カブトムシ:成虫オス480円、成虫メス180円
ノコギリクワガタ:成虫オス580円、成虫メス280円
オオクワガタ(オス):成虫45mm以下6400円、60mm 25000円、69mm 80000円
オオクワガタ(メス):成虫34mm以下6800円、40mm 14400円、48mm 150000円
カブトムシやノコギリクワガタの値段は今とあまり変わりません。
オオクワガタの値段は、現在からみてかなり高額な印象です。特にオオクワガタの48mmメスの値段、15万円です。
ちなみにこのサイトの数字を使って物価の変化を調べると、当時から現在にかけて物価はほぼ変わっていません。
1980年のカブト・クワガタの値段
1980年のカブト・クワガタの本(参照1)に、当時の値段が書いてありました。東京周辺のデパートでの平均価格とのことです。
カブトムシ:幼虫100円、蛹150円、成虫オス150円、成虫メス100円。
ミヤマクワガタ:800円
ノコギリクワガタ:250円。
また、オオクワガタが2万円もすることがある。とあります。
ちなみにこのサイトの数字を使って物価の変化を調べると、当時から現在にかけて物価は1.5倍ぐらいになっています。
(番外編)昭和3年のスズムシの値段
オンラインで公開されている昭和初期の本(参照2)に、当時人気だった鳴く虫の値段が書かれています。
「相場は小賣で左の通りである。鈴蟲十五銭、松蟲二十銭、…」
いまとは物価が違うので、このままではイメージがわきにくいですね。
このサイトによると、昭和5年の卵は1個4.1銭、日雇い労働者の1日の賃金が1.6円です。
スズムシ1匹は卵3-4個分、日雇い労働者1日の賃金の10分の1ぐらいです。
またこのサイトの数字を使うと、昭和3年から平成27年にかけて物価が約1500倍になっていると計算できるので、当時のスズムシの値段15銭は現在の225円ぐらいです。
1928年のスズムシも2016年のコクワガタも同じぐらいの値段感覚だったのでしょう。
参照資料
1. 『決定版カブトムシ・クワガタムシ:たのしい採集と飼育大作戦』、双葉社(1980)
2. 『街頭経済』p.101-「虫売り」 国民新聞経済部 編、民友社 (昭和3年(1928年))
◆オンラインで読めます◆http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1464848/57