クワガタムシ(幼虫)の飼い方 ?>

クワガタムシ(幼虫)の飼い方

クワガタムシの成虫に卵を産ませるための飼い方は、通常の成虫の飼い方とほぼ同じですが、ちょっとした工夫があるのでお伝えします。

準備するもの
直径10 cmほどのクヌギやコナラの産卵木(写真左:直径10 cmほどのもの、写真右:直径30 cmほどのもの)

Oak wood_10cm   Oak wood_30cm

実際の準備作業
産卵木を水に12時間ほど沈めます。その後、水から引き上げてさらに日かげで12時間乾かします。この作業をすることで、産卵にちょうどよい水分を含ませることができます。乾かした産卵木をケースに入れ、昆虫マットで埋めます。

ケースには♂♀1ペアだけを入れましょう。もし「野外で♀を採集できたが♂が採集できなかった」という場合にも、あきらめずに1匹だけでもこちらに紹介している方法で飼ってみてください。野外で採集した♀は交尾を済ませていることが多いため、卵を産んでくれる可能性があります。

その他は成虫の飼い方で紹介した方法で飼うと、♀は産卵木に穴をあけて卵を産むでしょう。♀が産卵木に穴を掘っていることが確認できたら、♂は別のケースに移しましょう。これは無駄な♂♀のケンカを避けるためです。2週間ほどしたら、♀も別のケースに移します。

♀が産卵木に穴をあけ始めた時期から2-3か月したら、産卵木から幼虫を割り出します。マイナスドライバーかナイフをつかって慎重に木を割っていくと、幼虫を見つけることができます。ケガをしないよう注意しましょう。まれに幼虫が産卵木から出て昆虫マットの中にいることもあるので、昆虫マットの中も幼虫がいないか探します。

幼虫の飼い方
幼虫はビンの中に湿らせた昆虫マットを詰めてその中に飼います。1ビンに1匹だけ入れましょう。ビンのサイズは例えば200 mlから1 Lぐらいです(幼虫の育ち具合でビンや昆虫マットを替えます)。ビンの中の昆虫マットに小さなくぼみを作って幼虫を置くと、幼虫は自分から昆虫マットの中にもぐっていきます。

1年または2年後、幼虫は蛹に、さらに成虫になって出てきます。

2 thoughts on “クワガタムシ(幼虫)の飼い方

    1. Hi Jarome, I did not have an answer to your question, so I searched on Google scholar shortly. I found an article that describes mating time of Dynastes hercules paschoali as 30 to 85 min (Lai, J. (2011). SCARABS. SOLA, 13.). You are correct that mating takes time. I also found another article that describes longer mating time increases quantity of sperm transmitted in Armadillidium vulgare (Lefebvre, François, et al. “Mass drives mating success in Armadillidium vulgare (Crustacea, Oniscidea).” Behavioural processes 168 (2019): 103944.). Both articles are not about stag beetle, but if I speculate from these two, longer mating time leads successful reproduction also in stag beetles.

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